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「技術職の公務員」が本当の意味で「専門家」にはなれない理由とは・・・ vol.53

  

 

建設現場の画像



こんにちは、ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました元公務員です。

 

現在は、公務員を辞めて独立起業しております。

 

詳細はプロフィールページなどをご覧いただけるとうれしいです。

(⇒ttyのプロフィールを見る)

 

公務員の職種には、行政職(事務職)のほかに、「技術職」という区分があります。

 

今回は、技術系公務員のかかえる、問題点などについて、実際に技術系職員として勤務した10数年の経験を踏まえて書いてみました。

 

 

 

 「技術職の公務員」が本当の意味で「専門家」にはなれない理由とは・・・

 

理論に偏りすぎている技術

建築士の人の画像

 

私は、「林業」という区分の技術職員でした。

 

森林・林業に係る行政を技術的に統括するというのが仕事でした。

 

ここでいう「技術」とは、職人さんのように、現場で実際に作業することではありません。

森林に係る行政や民間の仕事が、技術的な視点から妥当性があるか審査したり、是非を判断をすることです。

 

一見、専門的な仕事のように見えますが、多くは、「技術基準」等といわれる、ルールに乗っ取っているかを審査をするため、基準を勉強し、いくつかの案件を経験すれば、行政職員(事務職)でも対応できるのではないかと思います。

 

もちろん、基準だけではなく、実際にこれまでの自分の経験などとも合わせて総合的に判断することになりますが、それは技術職員でなくとも同じことです。

 

技術職員といっても配属されたばかりは、ほとんど何もわかりません。

技術基準や、付き合いのある民間事業者、委託先の民間コンサルなどの話を聞いたりしながら、その過程で知識などを蓄えていきます。

 

しかし、このやり方では、どこまでいっても、情報源以上のものにはならずに、実践から得られていない、どこか遠くの話の知識を蓄えている、机上の理論止まりになってしまいます。

 

時々、国の官僚が、机上の空論すぎる、びっくりするような施策を打ち出してくる、ようなことがあるのも、理由は、現場から遠すぎることにあるのではないでしょうか。

 

明治維新後などに、海外の知識などが大量に入って、学識者というだけで重宝された時代とは違います。

 

現在は民間の技術も情報も行政組織以上に充実しているため、行政が好んで使用する「技術的指導」は既に不要です。

 

では、一体何のために技術職員がいるのか

森林の行政官の画像

 

「技術職の意義とはなんだろう?」

 

これは私が、在職中からずっとモヤモヤしていた点ではありましたが、自分なりに出した答えは

 

ある特定の分野に限定して異動(転勤)することで、その分野に精通した行政の職員を養成するため」ではないかということです。

 

 

行政の施策のほとんどはアウトソーシングして実際に行われます。

 

アウトソーシングするとしても、ある程度精通して、主体的な判断ができなければ、委託先の言いなりになってしまう危険性もあります。

 

まとめ

専門家の画像

 

マーケティング関連のビジネス書などを読んでいると、優れた専門家は、自身の経営での実践やさらなる検証・観察をしたり、その上で、また研究に戻ったりといったことを繰り返しています

 

一方、現場に弱く、理論だけの専門家も多く存在します。

 

技術系公務員は、どうも後者よりです。

 

しかし、バリバリの技術者ではなくとも・・・

 

あくまで、行政を行う者として、行政的な側面・技術的な側面の両方に精通し、総合して判断できる、特定分野限定のジェネラリスト(行政+技術)というのが技術職の本質ではないでしょうか。

 

現役の公務員の方、これから公務員を目指す方、公務員への転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。

  

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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