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公務員と政治家のパワーバランスについて「忖度(そんたく)は本当に存在するの?」~元公務員がこっそり教える公務員のリアルvol.48~

  

ごますりをする人のイラスト画像



こんにちは、元公務員ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました。

他にやりたいことがあったため、民間企業への転職を経て、現在は独立起業しております。

(⇒ttyのプロフィールを見る)

 

今回は、 公務員と「政治家(議員)」とのパワーバランスについて書いてみました。

 

 

公務員と政治家のパワーバランスについて「忖度(そんたく)は本当に存在するの?」

 

悪い政治家の画像

 

「政治家」と公務員との微妙な関係

少し前に、森友学園関係の報道などで「忖度(そんたく)」という言葉が、多く使われたことがありました。

 

忖度とは、以下のような意味です。

 

他人の心をおしはかること。また、おしはかって相手に配慮すること。「作家の意図を忖度する」「得意先の意向を忖度して取り計らう」

(出典:コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%BF%96%E5%BA%A6-555929

 

政治家と関係の深い人物の意向をくみ取る形で(つまり忖度して)、国の官僚が、その案件を優遇するよう働きかけた疑いがあるといった主旨の事件でした。

 

真相のほどは定かではありませんが、

  • 政府の幹部や政治家からの働きかけがあったのか?
  • 特別扱い的なことがあったのかないのか?

といった議論が延々とされていたと記憶しています。

 

正直なところ・・・・

今更何言ってるのだろう?政治家って公務員に日常的に働きかけてくるじゃない?

というのが私の感想です。 

(※個人の感想です。)

 

もちろん、日常的には、法に触れるレベルのことは当然ありませんが、

 

行政(公務員)が、政治家又は政治家と関係の深い人物に対して、多大に気を使いながら(忖度しながら)、対応するということは日常的にあるように思えます。

 

こは構造的な問題であり

「行政府(県の場合は知事部局など)」と「立法府(地方議会)」

は真の意味で対等ではないことが原因ではないかと思います。

 

建前上は、「立法」「行政」「司法」はそれぞれ独立した権限をもち、けん制する存在であることになっています。

 

しかし、政治家が担当する「立法」部門には、行政の提出する予算案や法案の承認といった権限があります。

 

このため、実務の場面では、「行政」を担う公務員は、議会(議員)との関係を円滑にし、うまくやっていた方が得なことが多いのは事実です。

 

行政を担当する職員には議会や専門委員会での質問などで、困った要求をされないためにも、関係を良好にしておきたいという心理が働きます。

  

国、県、市町村、それぞれの状況で微妙に異なるかもしれませんが、

行政(公務員)が政治家(議員)という立場の人間に、多大な配慮をしながら、仕事をしていることは多々あるのではないかと思います。

 

政治家もこのパワーバランスを巧みに利用している

議会の画像

 

政治家もこのパワーバランスを理解していて、

悪く言えば、行政の人間をうまく利用しようとする場合もあります。

 

見方を変えれば、政治家は、県民や国民の代表であるので、支援者や地元の意向などを行政側に要求することで適正な行政運営を促すとも言えます。

 

しかし、これが行き過ぎると、選挙のためや自分の立場を強化するため、高圧的な態度で、公務員対して理不尽な要求をしてくる政治家も実際に存在します。

 

また、過去に、政治家の人にお願いして、行政を動かすという成功体験を積んだ人たちも、なんとかして政治家を動かせば、行政に何でも働きかけ実現してくれると、思っている傾向があります。

 

ただ、救いなのは、ひと昔前に比べれば、高圧的な「官僚や公務員を手下のように使ってこそ政治家」といった政治家は減少傾向にあり、良心的というか・・・普通なのかもしれませんが、それぞれの立場を立てながらも、自分の支援者と自分のために、発言にも十分配慮しながら、活動する政治家も増えてきていると思います。

 

まとめ

議会の画像2

 

行政も政治家もパワーバランスを背景に、意識のベクトルがどうしても偏る傾向があります。

 

働きかけなのか、忖度なのか、特別扱いとまで言えるのかは、賛否がありそうですが、自分にとって不利にならないように物事の優先順位を変えていることは、正直あるのではないかと思います。

 

(優先順位のベクトル)

  • 公務員⇒政治家(議員)になりがちなため、政治案件は、優先順位を高くしがち。
  • 政治家(議員)⇒支援者(有権者)になりがちなため、パワーバランスを行政への働きかけという形で利用する。

 

これらの状況は、政治家と行政(公務員)とのやりとりを、全て記録・公表し、透明性を徹底的に高めていくことで、改善できる余地はまだまだありますが

 

個人の職業倫理というよりは、もっと構造的な問題が内在していることを知ることが最も大切だと思います。

 

これから公務員を目指す方、転職などを考えている方の少しでも参考になればうれしいです。

  

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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 「非営利組織の経営(P.F.ドラッカー)」

「マネージメント」で一世を風靡したドラッカーですが、実は行政組織などの非営利組織の経営についても優れた著書があります。

「組織の官僚化は、非営利組織の末期状態」・・・・といったような本質的な指摘や非営利組織という特性をもちながらも成果を出すための具体的手法など、古い書籍なのに、現代を予言しているかのような錯覚に陥ります。

私が読んだのは、10年近く前でしたが、公的な仕事をされている方にはおすすしたい名著です。

 

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

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