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「縦割り行政」と「たらい回し」は何故おきてしまうのか~元公務員がこっそり教える公務員のリアルvol.31~

たらい回しをされる人のいらすと


こんにちは、元公務員ttyです。

栃木県庁で5年、長野県庁で8年、計13年間を県職員(林業の技術職員)として働いていました。

いまは、ほかにやりたいことがあり、民間企業を経て独立起業しております。

(⇒ttyのプロフィールを見る)

 

行政の組織の問題点として、よく「縦割り行政」とか「たらい回し」という言葉を耳にします。

 

行政に問い合わせをしたが、「担当部署が違う」と言われ、

その担当部署に連絡したものの、また「担当部署が違う」と言われ・・・

誰でもいいから、教えてくれよ・・・という思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

今回は「縦割り行政」と「たらい回し」について書いてみました。

 

 

 

「縦割り行政」と「たらい回し」は何故おきてしまうのか

 

縦割りに至る要因

(1)仕事の範囲が膨大

公務員と聞いて、住民票などの手続きの窓口業務の方などをイメージされる方は多いかもしれませんが、

 

実際には、保険福祉、建設、建築、上下水道廃棄物処理、環境問題、森林・林業、農業、工業など、生活にかかわるほとんど全てのことについて、公務員の仕事が関わってきます。 

 

自治体などの規模にもよりますが

膨大な範囲を、膨大な人数でカバーしているため、どうしても、細分化され、自分の把握いる仕事の範囲は狭くなりがちです。

 

 

(2)横のつながりが少なくなる要因は評価方法では?

ただ、仕事の範囲が多くても、横の連携がとれていれば、縦割りにはならないはずです。

しかし、この「横の連携」という発想がなかなか生まれない。

 

何故でしょう?

 

おそらく「評価のしくみ」から生まれる職場の文化です。

 

公務員にも創造性が必要な時代だと個人的には思っていますが、

 

現状では、いわゆる「減点方式」の評価が主流だと思います。

 

免許証の点数みたいに、何かトラブルを起こさなければ、ゴールド免許で出世できるけど、トラブルなどを起こすたびに、減点され、出世が遅くなる・・・といった具合です。

 

その場合、リスクを承知で様々な課題に挑んでいくよりも、課題や問題そのものを引き受けない方が有利です。

課題を解決しても評価されず、むしろ仕事を増やしたり、うまくいかなかった場合など問題を起こしたことで減点されるからです。

 

横の連携をとって、いろんなことに係るよりも、自分の部署の守備範囲を明確に線をひいて、なるべく、問題も課題も受け取らないという文化ができあがります。

 

私が本庁に勤務していたときに、部局を横断する課題を解決するための会議に出席することがよくありました。

 

しかし、出席するほとんどの人は、課題の解決よりも、「いかにやっかいな宿題を部署に持ち込まないか」といったことに、関心を寄せているように思えましたし、実際に上司などにはそれを求められていました。

 

「たらい回し」の要因

自分の仕事の守備範囲を明確にして、それから外れることは、絶対にタッチしないといったことが「たらい回し」の原因にもなっています。

 

長いこと行政の仕事をしていると、以前経験した部署などの知識などから、ある程度は、対応することが可能なこともあります。

 

しかし、対応してしまうと、その責任も発生してしまいますし、自分の仕事の守備範囲外に係ることはそもそも避けられますので、早々に取り次いでしまいます。

 

取り次がれた部署でも、わずかでも、その部署の守備範囲から外れると判断すれば、早々に取り次いでしまいますので、「たらい回し」の完成です。

 

気持ちはわかるが・・・

 かく言う私もその組織の中にいたので、

一方では「しょうがないことなんだ・・・。」

とういう気持ちもよくわかります。

 

多くの人たちは、マジメに仕事をし、その組織の評価基準に忠実に従った結果なだけなのかもしれません。

 

しかし、たらい回しをしてしまったというときの、モヤモヤ感は気持ち悪く、

ある程度は他分野を把握できるジェネラリスト的な役人になりたいと思っていました。

 

これから時代は、どうなっていくかわかりませんが、

 

自分も顧客も納得できる仕事ができる職場環境づくりは、

官民問わず求められることかもしれません。

 

 

今回も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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